PCのデスクトップ、スマートフォンのホーム画面は、コンピューターを使う上でのまさにトップでありホームであり、基本です。
本当に必要なものだけを整理して配置することも、コンピューターの汎用性を生かした立派なライフハックだと思います。
ということで、今回は僕自身のデスクトップ、ホーム画面を例に、その奥深さを考えてみます。
デスクトップ
001 壁紙
01 切りとり
Windowsなどのコンピューターでは、アプリケーションをウィンドウで表示します。
こうしたウィンドウは大きさや位置をさまざまに変えられますが、これはつまり、壁紙の見え方もさまざまに変わるということです。
どんなときでも同じ集中力を発揮し続けるためには、どこを切りとっても気にならない自然な絵柄が望ましい。
製品デフォルトの壁紙を例に考えてみます。
ほとんどのメーカーの製品では何らかのロゴが入った画像になっていますが、これはよくない。
文字はあるかたまりで意味を持つ要素なので、これがウィンドウによって切れてしまうととても気になって集中力が下がってしまいます。
安易なデザインはブランド価値を下げるのでやめた方がいいですね。
例外はアップルです。
最近のMacOSでは名前にちなんだ風景写真が壁紙になっていますが、よく見ると主役の被写体がないのです。
つまりどこで画が切れても違和感を感じないようになっています。
これは確信犯だと思います。
しっかり考えられていますね。
02 解像度
単純な話で、ディスプレイより高い解像度のものを使いたいということです。
解像度不足でぼんやりした壁紙では、ノイズが気になって集中力が削がれてしまうでしょう。
気をつけなければならないのは 2 in 1 やタブレットのような、デスクトップが回転する製品です。
ひとつのディスプレイで2つの解像度を持つことになるので、最低でも長辺のドット数を持つ正方形の画像が必要になります。
これが意外にも盲点のようで、ほとんどのメーカーの製品では解像度が足りず、表示がぼやけます。
こんなところにすら考えが及ばないメーカーを信用していいのか不安になります。
ここでも例外はアップルで、iPadの壁紙はきちんと高解像度のものが設定してあります。
03 色
あまり重要ではないかもしれませんが、UIの重要な色と競合しないためには、モノクロが望ましいのではないかと思います。
002 タスクバー
01 位置
Windowsのデフォルトでは、タスクバーが画面の下側にあります。
なぜこの位置なのでしょうか。
勝手な想像ですが、細かな操作を避けるためだと思います。
Windowsアプリケーションはウィンドウの上側にメニューバーがあることが普通です。
またタブを持つものでは、タブが同じくウィンドウの上側にあることがほとんどです。
つまり、アプリケーションを操作するときには、カーソルを画面の上側にもっていくことが多いのです。
タスクバーを下側に配置すれば、アプリケーションの切り替えは画面の下側で行うことになり、役割分担ができます。
以上がタスクバーが画面の下側にある理由だと思いますが、これには不便な面もあります。
画面の上下をカーソルで行ったり来たりさせながら作業しなくてはいけないため、無駄な動きが多くなること。
そこで僕はタスクバーをディスプレイの上側に置いています。
一番の理由は基本的な操作が画面の上側だけで完結するようにすることですが、ほかにもあります。
ディスプレイの位置が低いノートPCでは、目線を少しでも上げて疲れにくくするため、時間やバッテリー残量、ネットワーク状況などのステータス情報を画面右上に持ってくるためです。
02 大きさ
実はタスクバーの幅は変えることができます。
僕は「小さいタスクバーボタンを使う」にチェックを入れて、限界まで幅を狭めています。
縦方向の解像度を消費しないためです。
さらに、「タスクバーのボタンの統合」をオフにします。
こうすることで、アプリケーションごとではなくウインドウごとにアイコンが表示されるため、より素早くウィンドウを切り替えられるようになります。
アイコンにカーソルをかざして、表示されるサムネイルから開きたいウィンドウを選んで、という操作には戻れなくなりますよ。
またこの設定によりアイコンは横長になるので、ボタンを小さくしていても押しにくいことはありません。
03 アイコン
Windows 10 の場合、まずは検索ボックスをボタンに変えるべきです。
これはタスクバーの中で大変幅をとり、他の使い勝手を悪くしていますが、実はボタン表示にでき、しかもボックスとボタンで機能差はありません。
ボタンにしてもクリックすれば検索ボックスが出てきてすぐに文字入力できるようになります。
さらに言えば、この操作はスタートメニューを開いてそのまま文字を打ち込むことで実現できます。
というわけで僕は非表示にしています。
またステータスアイコンは、不要なものは隠してしまえばすっきりした見た目になり視認性が向上します。
003 ショートカット
アプリケーションのショートカットは、デスクトップ、スタートメニュー、タスクバーに置くことができます。
その中でも、僕はほとんどのショートカットをスタートメニューに置いています。
スタートメニューは、どんなときでも表示にオーバーレイして表示でき、いつでもアクセスできるからです。
デスクトップに置いていると、開いているウィンドウを動かさないとアクセスできません。
またタスクバーにはエクスプローラーとChromeだけアイコンを置いています。
固定したアプリケーションはタスクバー上での表示位置が変わらないので、特に使うものだけこのようにしています。
ホーム画面
001 壁紙
モバイルOSの場合、アプリケーションはフルスクリーン表示が基本なので、Windowsのようには気をつかう必要はありません。
解像度だけはディスプレイ以上のものを使って、気もちよく使いたいものです。
002 ショートカット
画面下部のドックに用途別のフォルダを置いています。
5.7インチのモデルを使っているので、画面上部にはアイコンを置きなくないですし、これだけで普段使うものをすべて配置できています。
おわり
いかがでしたでしょうか。
もしこれを読んだ方にとって、この記事がコンピューター環境について考えるきっかけになればうれしいです。
ライフハックは楽しいですよ。