June 5, 2016 |
八咫烏
原作者:神谷哲史
分類:不切正方形1枚
用紙:55 cm まんだら
全長:18 cm
Yatagarasu, a Japanese Mythical Raven
Design:Satoshi KAMIYA
Category:Single Square-paper Folding without Cutting
Paper:55 cm
Length:18 cm
日本神話に登場する3本脚のカラスです。
JFA日本サッカー協会のロゴでおなじみですね。
もし八咫烏が普通のカラスに混じって飛んでいたら...と想像しながら仕上げてみました。
脚の生えている位置や関節の位置の調整に苦労しました。
また真ん中の3本目の脚の指をどう対向させるか迷い、結局すべて前に伸ばしました。
作品にあったディテール密度を見極めるのがうまくなってきた気がします。
特に翼はすっきりと全体に組み込めたと思います。
全体のバランスを考えた造形はこの1年くらいの間私のテーマとなっていたものです。
八咫烏の場合、翼のカドには初列風切羽に使える程度の仕込みのヒダしかないという制限と、カド全体の長さが潤沢ではないという制限がありました。
そこで、翼の長さを確保するために次列風切以降の羽の段折りを省略しました。
また、初列風切の段折りを広がりの中心に留意しながら調整しました。
写真では見えませんが、翼を上面から見た時にも余計な線が出ないようにしました。
こうすることで、ミニマルな折り紙としての美しさを見いだすことができました。
翼の中でのバランスを考えて初列風切の先端は中割折りせずにそのままとしました。
このように考えながら造形することで、必然性を感じさせるようなかたちをつくれるのではないかと思っています。
全体のバランスを考えた造形はこの1年くらいの間私のテーマとなっていたものです。
八咫烏の場合、翼のカドには初列風切羽に使える程度の仕込みのヒダしかないという制限と、カド全体の長さが潤沢ではないという制限がありました。
そこで、翼の長さを確保するために次列風切以降の羽の段折りを省略しました。
また、初列風切の段折りを広がりの中心に留意しながら調整しました。
写真では見えませんが、翼を上面から見た時にも余計な線が出ないようにしました。
こうすることで、ミニマルな折り紙としての美しさを見いだすことができました。
翼の中でのバランスを考えて初列風切の先端は中割折りせずにそのままとしました。
このように考えながら造形することで、必然性を感じさせるようなかたちをつくれるのではないかと思っています。
余談ですが、神谷さんによる作例は青い紙で折られているのですが、私はそれについて何の疑問ももっていませんでした。
しかし冷静に考えると、"青いカラス"に違和感を感じないというのもおかしい気がして考えたんですが、おそらくサッカーの影響じゃないかと思いあたってすっきりしました。