2015年8月14日~16日に開催された第21回折紙探偵団コンベンション、および同時開催の国際大学折紙連盟展示会に参加してきました。
本当にいろいろな体験をしてきました。
たぶん僕をご存知の方以外にとっては全く面白くないと思いますが、書き連ねてみたいと思います。
またTwitterでの知り合いの方々はアカウント名で書いてしまいたいと思います。
August 14, 2015 (Fri) - 1日目 -
博多発東京行きのぞみ始発にて6:05に博多駅を出発。
博多駅までの道中腹痛に襲われ焦る。
当然車両はN700Aでテンション上がる。
新幹線車内では、東京についてからの動きの確認以外することはないと思っていたが、HKさん(@Titipin)から「車内折りを実況せよ」との「ご提案」が。
「今は折りかけの神谷アマガエルしかもってません。しかも荷物棚のトランクの中です」と申し上げると「それでいい」と仰せられたので、察した僕はトランクから取り出しおそるおそる折り始める。
なかなか綺麗に折れてきて調子が出始める。
気分よく仕上げ前まで到達する。
仕上げどうしよう。
時間はある。
最後まで完成させることにする。
おもむろにボンドとつまようじを取り出し塗り塗りしはじめる。
隣のおじさんは無関心。
さらに調子に乗って腹にティッシュを詰めはじめる。
すべて吹っ切れた。
もう車内折り怖くない。
...アマガエル完成!
あとで前作と比べてみよう。
時は11:13、ちょうど東京駅に到着。
爽やかな気持ちで降車、中央改札を目指す。
あれ?
波にまかせていたら違う名前の改札に来てしまった。
ホームにもう一度戻るのもなんだし、そのまま出る。
そして山手線に乗りk....詰んだ。
焦りを隠し構内をうろつく。
たぶん一度駅から出た方がいいと思い、外に出る。
東京駅の全貌が目の前に。
中央改札を発見。
無事山手線へ。
浅草のホテルに向かう。
Googleさんのおかげで乗り換えもスムーズにできて、一安心。
荷物を預ける。
改装したばかりでとてもきれい。
白山へ。
駅から出るとそれっぽい人を見かけてうれしくなる。
会場の東洋大学はとてもかっこいい建物。
ガラス張り高そう。
堀口さんに挨拶するため、とりあえず国際大学折紙連盟ICOAの展示室へ向かう。
展示の仕方はシンプルながら心地よい高級感がある。
作品も丁寧につくられたものばかりで、みなさんのとっておきが来ていることがわかる。
会場にたまたまレオンハルト氏(@jck_ofalltrades)がいて、初顔合わせ。
堀口さんと話していると今回出品しているジェイソン・クー氏が現れる。
あのジェイソン・クーですよ。
会期中に一度でも話せるといいなと思っていると、彼が「あの骨格だれがつくったの?」と堀口さんにたずね、「あ、この人」という展開に。
うわ、いきなり!
ドキドキしていると流暢な日本語で「いいね!」みたいなことを言ってくれた。
すでに来てよかったムード。
骨格についてはそのうちblog記事にします。
レオンハルトに案内してもらい1日目の講演会会場へ降りていく。
Twitterなどで知り合った、顔を知らないひとびとがみんないると思うと緊張する。
いざ。
意外にイメージ通りの人ばかりだった。
じん(@JIN_1013)とかそのまんまだったし。
かのさん(@ka_no_ko_9)もすぐわかったし。
小澤(@a4clipfile_ori)は若干違ったかな。
ひとつめの講演は東大の斎藤先生による昆虫の翅のたたみ方に関するものだった。
先生と同じく僕も航空宇宙工学の人なのでさらに興味深し。
次のジャン・ディン氏の講演中にICOAのシフトが入って抜ける。
展示室では折禅とW.O.L.F(それぞれ慶應義塾、早稲田の折り紙サークル)の人たちと話す。
ニケを気に入ってくれた人がいてうれしい。
ファツイ折り氏(@herocompany28)とも遭遇。
講演会の後、ご飯を食べに行く。
U39さん(@u39_origami)、熊谷氏(@trexsue12_8)の東洋大2人に再会、taigaくん(@ngor_ong)やσさん(@tuok3110)、Ooouch!さん(@Ooouch1)さんなどを認識。
今年はコンベンションに来られなかったほそあか(@cyclommatus_ori)とも話せた。
5号機の脚厚い。
小澤とレオンハルトのクイズ合戦すごかったね。
ホテルの部屋はとてもいい感じでリラックス。
ICOAの記念Tシャツめっちゃかっこいい。
3日目に着る。
アマガエル比べてみたら全然違った。
それからどうでもいいけど駅名で御徒町系がいろいろあって笑った。
そもそも「おかちまち」って読めないし。
August 15, 2015 (Sat) - 2日目 -
若手は8:00に来てと言われていたし、ぜったい遅刻したくなかったので5:30起床。
しかも今日は自分の講習があるのだ!
乗り換えもスムーズに会場へ。
スタッフの方々の動きがいいので結局手伝うことなく過ごす。
受付をすませる。
名札に初心者マーク(初参加印)。
折り紙初心者ではないです、はい。
神谷さんを発見。
うわ。
折り図集と紙を買ったけど、近くに神谷さんいたけど話しかけられず。
教室受付開始。
たぶんひとつ教室のアルファベット読み間違えられたけど、どれも面白そうなのでよしとする。
驚いたのが、受付が半分ちょっと終わった時点で僕の講習が売り切れたこと。
たぶん★★でやさしい(はず)だし、形も悪くないということで選んでもらえたのだと思う。
いずれにせよめちゃくちゃうれしい。
お昼はみんなでコンビニ。
しだいに緊張してくる。
人に教えるのがうまい自信はあるのでたぶん行けるとは思ったけど、時間が短いので最後までたどり着けるかはわからない。
そもそもはじめはする予定じゃなくて、講師の数が足りてないらしいという話を聞いて僕でよければと挑戦することに決めた。
後輩に負けるわけにいかないし。
いてもたってもいられなくなり教室へ。
いざ入ってみるとなんかいけそうな気がしてくる。
がんばろ。
始まってみると、なかなかうまく言葉で説明できた。
数か所の山は個別対応もしたけど、みなさん理解してくれていい講習になった。
最後まであとちょっと届かなかったけど、あそこまでいけばたぶんみなさんだいじょうぶでしょう。
受講してくださった方々、本当にありがとうございました。
最後に公開するといっていた、KAMOの簡易折り図はこちらです。
そのあとは前川さんとジャン・ディンさんの講習を受けた。
前川さんの説明の明快さはさすがだったし、ジャン・ディンさんからは大いに刺激を受けた。
あ、それから。
コンベンションの一般展示には事前申し込みが必要だと知らなかった僕に、スペースが空いてるならいいよと言ってくださった渡辺さん、ありがとうございました!
あの2体は折り紙する人に見てほしかったので。
初心者マークなものですみません。
次からは気をつけます。
懇親会へ。
小松さん登場の知らせを受け、懇親会開始前に一言挨拶できた。
ICOAに出していたエンシェントドラゴンについてお言葉を頂戴。
なんとなくTwitter勢でテーブルを囲む。
小澤氏が料理を確保してくれて非常に助かった。
さすがおざわ!
そうこうしているうちに神谷さんが近くに。
これを逃すわけにはいかないと思い、声をかけてみた。
めちゃくちゃ気さくな人でした。
とりあえず折り比べの件についてお礼を言ったら、「ルール違反だと思うけど一回くらい許してください」と返された。
いやいやとんでもない!
またいつかお願いします。
その後のBINGO大会ではキョッピー(@kyoppyfold)が一番にリーチしたのになかなかビンゴにならなかったり、当てた小学生向けの本に載ってたティラノサウルスが意外にリアルと熊谷と話したりした。
最後階段で降りてるときジェイソンが残酷な天使のテーゼ歌ってた。
August 16, 2015 (Sun) - 3日目 -
今日は神谷さんのガルーダの講習が取れるかが非常に重要だったが、ちゃんと確保できた。
もうそれだけで満足。
実際の講習もとても面白かった。
「自分で自分の作品をにらみ折りした」とか「次はどう折ろうかな~」といった発言が面白すぎた。
σさんが魔改造して遊んでた。
お昼休みに一般展示を見に行く。
意外に話せていなかったかのさんを見つけ、つかまえる。
いろいろいい話ができた。
なにかを吸収してものにできたかな。
作品交換もできてよかったです。
午後はシュウキ・カトウ氏のブラキオサウルスを受講。
にこにこして丁寧な解説だった。
ところで、レオンハルトが企画した「闇鍋」にはとんでもないものがたくさん入ってたけど、なんと神谷さんが自ら展示していた伊勢海老を30秒だけ入れていたらしい。
神谷さんノリ良すぎ。
もっとファンになったぞ。
そんな感じでコンベンションは無事終了。
全然手伝いにならなかったけど、スタッフのみなさんとおりがみはうすに行く。
ギャラリーに足を踏み入れることができ感動。
ふっと見たら龍神いたし。
だが旅はそれで終わりではない。
念願の...COCO'S!
いやぁ、たのしかった。
それまで気づいてなかったor話せてなかったかーきくんとこんぶくん(@kMompa)相手に造形における思想やインサイドアウトについて偉そうに話した。
じんと作品交換したりしていたら、σさんが声をかけてくれて、急遽作品交換をすることになった。
すごい虫作品をぽんとくれると話には聞いていたが、「なんでもあげる」と言われ、なんとあのミヤマクワガタをいただいてしまった。
というか交換した方々はみんな一流なのでどれも素晴らしかったけど。
August 17, 2015 (Mon)
午後かーきくんに小津和紙と世界堂に案内してもらう。
小津和紙は店舗から紙からめちゃくちゃかっこよかった。
一枚の絵画のような紙もたくさんあって目移りしたけど、記念に3枚厳選して買った。
そのうちの1枚は雁皮だ!
世界堂行くときにものすごい雨風に遭って大変だったけど、とても満足でした。
かーきくんありがとう。
17:10発ののぞみにて帰還。
穴子弁当おいしかったです。
博多がすごくホームタウンに感じられた。
家に着いたのは23:00過ぎだったかな。
完
最後に
今回の旅行でほんとにたくさんの人たちに会えました。
ぜんぜん書ききれません!
あんなさんとかウキウキくんとか胞子くんとかさくさんも!...ね、書ききれるわけない。
挨拶できなかった人もたくさんいますが、最大限交流できたと思うし、容量が足りないくらいたくさんの刺激をもらいました。
みなさんありがとうございました!
それから全体を通して感じたのが、みなさんの懐の深さです。
僕は最近ようやく視野が広がってきましたが、基本的に自分と違う思想や作風はなかなか認められない性格です。
そのくせ自身はかなり特殊な思想の持ち主なので、なかなか理解してもらえないのではないかと思っていました。
しかし実際は、ステゴサウルスの骨格をはじめ予想以上の評価をいただくことができました。
自分の居場所を確認できた気がする一方で、少し自分が恥ずかしくなりました。
結局は互いに認め合って楽しくやろうということなんですよね。
それを実感しました。
来年行けるかは非常にあやしいので今年にかけていましたが、大満足の旅でした。
また会える日まで。
いただいた作品のご紹介
じんから
Fairy 5.6
原作 / Design : Jason Ku
Shell, Hermit crab (body)
創作 / Design : かのさん
金魚 / Goldfish
創作 / Design : かのさん
σさんから
ミヤマクワガタ
創作 / Design : σさん
かーきくんから
ヒツジ
原作 / Design : 神谷哲史