「メタリフェルホソアカクワガタ 2.0」
原作: 神谷哲史
用紙: 27cm まんだら
折り図: 神谷哲史作品集2
「世界一うつくしい昆虫図鑑」という写真集をいただきました。
どのページもたいへん美しく、ため息がでてしまうようなすばらしい本です。
メタリフェルホソアカクワガタも載っていたのですが、写真の撮り方がまた絶妙で制作欲がわいてきました。
写真集のその標本をつくりたくなったのです。
写真集のその標本をつくりたくなったのです。
とにかくリアルにしたい一心でしたので、仕上げに相当時間がかかりましたが、この昆虫の美しさを再現できたのではないでしょうか。
はじめの写真のアングル、白い背景などは写真集をまねしてみたものです。
こだわった象徴として、亜種名まで含んだ学名をタイトルにしました。
こだわった象徴として、亜種名まで含んだ学名をタイトルにしました。
過去の15cm版はこちら。
追記:
意外に同じような仕上げを施したものを見かけないので、注目してほしいポイントを挙げてみようと思います。
まずは一番の特徴である大顎ですが、内側に3つあるとげは、実は折り図と折り出しが違います。
角度および長さ、細さを本物に近づけるため、沈め折りをするなど若干複雑になっています。
また大顎の付け根はカドを細くすることで顎と顎の間隔を広くとっています。
次に胴体ですが、クワガタとしては丸っこい独特の雰囲気を出すべく、頭部(特に眼のあたり)や上翅の付け根の曲線にはこだわりました。
以上、長くなってしましましたが、最近ではお気に入りの個体なので書いてみました。
もし折る機会があれば、大顎の付け根、上翅に一工夫するだけでも雰囲気が変わるのでお試しください。
(May 20, 2014)